KPTはこれからどこへ向かって進化するつもりなのか? その答えが、この「シーンビルダー」にある!(かもしれない)
乱暴に言ってしまえば、他の3Dソフトで作成したデータをPhotoshop上で配置してレンダリングまでやっちゃおう、ってノリのプラグインだと思う。
3Dソフトは使ってみたいけど、どうもあのインタフェースに馴染めず手が出せない・・・そんな3D嫌いのデザイナー達をターゲットにした機能と見たり。
とりあえず、右の例をご覧ください。KPTのシーンビルダーのウィンドウ内で、オマケで付いてた3Dデータを配置。向きやら大きさ、透明度とかを決めたら、おもむろにレンダリング(G3ならほんの数秒)。
たしかに、名前のとおりシーン(光景)をビルド(建造)できるんだが、「もう一声!」と言いたくなってくる。
まず、欲しいパーツがオマケについてないときは、シーンビルダー自体に3Dオブジェクトの作成機能はないので諦めなきゃだめ。CD添付のクリップアートの範囲内でしか遊べない。
※3Dデータは拡張子「PTC」なんだけど、これって何を使って作ったデータなんでしょ?
しかも、3Dデータは単色しか付けられないので、瓶の王冠部分は黄色、ラベルはピンクといった色変更は、後でPhotoshop上で着色するしかない。
昔、Illustratorを補完する3DソフトDimensionsがあったけど、この物足りなさは、あれを思い出すよなあ。はっきり言って、このシーンビルダーは野心作だがまだまだ改良の余地あり。期待を込めて「未完の大器」と言っておくか。