Eudora Pro 4.01J b2 寄らば大樹の影って言葉もあるし (コメント)100点満点なメーラって、100点満点のエディタと同様なかなか出会えないもんです。(β版の感想)
6月6日(土) 昨日、会社で使ってたクラリスメールLiteってメーラが3台のMacで一斉に起動不能になってしまった。クライアントから送付してきた添付ファイル(Winで作成)をデコードするときに、どっかがおかしくなったとしか思えない(添付されてたファイルはまったく別物)。
そもそも、なぜか一部のOS8マシンでは起動すらできないという不調は以前から起こっていたので、そろそろメーラを取り替えようと決意。クラリスメールのVersion2という手もあるが、これ以降のバージョンアップは期待できないだけに、メジャーなEudoraに乗り換えた方が無難かも知れんと考えた。
ずっと前に、Eudoraのフリーウェア版、それにVersion2だったか3だったかのパッケージ版(ツールバーが付く前のバージョン)は一時期使おうとしたことがあった。でも、そんな高度な機能がいるわけじゃないという理由で、当時クラリスが太っ腹でばらまいていたクラリスメールを何となく選んで使い続けてきた。ツールバーのアイコンデザインは合格!
たまたま、昨日の夜、「新し物好きのダウンロード」さんに行ってみたら、クニリサーチのサイトで、Eudora Pro4.0Jのβ版が落とせるようになったという。ビビビっときたかどうかは知らないが、早速ダウンロードしてみた。
β版という割りに、動作は至極安定している。僕はいままでのEudoraの資産がないので、別に何も考えずにインストールしたけど、既にEudoraフォルダがシステムフォルダ内にある人は上書きされるから気をつけた方がいいかも。
僕がEudora Proをすっぱり見捨てた理由の一つに、あの一部でメチャ不評な「郵便配達おじさん」ダイアログがある。あんなお方にメールを届けてもらっても不気味なだけな気がするんだが、4.0Jでもしっかり健在であった(まだβ版だから間に合うぞ!クニリサーチさん)。でも、ツールバーのデザインは、前バージョンに比べてかなり洗練されてて、好きです。
しかし、4.0のカスタマイズは、前バージョンに輪をかけてすごくなってる。中でも気に入ったのは、メールを開くときのウィンドウの位置をピクセル単位で指定できる点。おまけに、ツールバーのサイズもピクセル単位で指定できるのだが、誰がそこまでやるんだろう?って疑問もなきにしもあらず。
玉にきずなのは... 逆に、不満な点もいくつか発見。
- メッセージフォントの大きさと受信箱や送信箱の一覧リスト用フォントが同期してしまう。OSAKAの10ポイントだとリスト表示はぴったりなんだけど、メールを読むときは小さすぎて目がしょぼしょぼしてしまうぞ。
- リスト表示画面でコラム幅がドラッグ調整できない仕様になったのかと思ったら、設定画面でチェックすると直った。ここは製品発売時には、デフォルトでONにしておいてほしいもんだ。
- メールウィンドウ上部の情報アイコンは、バルーンヘルプで一つ一つ確認しないとまったく意味不明。これはずーっと改善される気配がない。
- 一つのリスト表示ウィンドウでコラム幅を調整すると他のウィンドウも同じ幅になってしまうのは勘弁。ウィンドウごとに表示をカスタマイズできないのは大きく減点だと思うぞ。
- Shiftキーでのテキスト領域選択が、アローキーで左右にエリアが広がる邪道タイプ。これ、嫌い。
- メールのダウンロードがバックグラウンドでできるようになったらしいけど、これは実装されるのが遅すぎたような気も。
総じて、あまり不満はないんだけど、逆に機能・インタフェースともほれ込む点が見つからない。僕としては、POSTINOくらいのシンプルさじゃないと、初心者の人に勧められないと思うが。とりあえず、βの期限が切れる7月末まで使い込んでみよう。