Acta Pro 1.0 お久しぶりに帰ってきたアウトライン・プロセッサ (コメント)難解じゃないのに奥が深い。こういうソフトって数少ないです。1週間くらい使ってみた感想。
5月17日
(日)
7000円くらいだと、つい買っちゃうんだよね...僕は、企画書やら原稿やらを作るときは、あんまりワープロを使ったことがない。文章を練るときはLightWayText 1.55、見栄えのいいプリントアウトが必要なときはQuarkXPressでやる場合が多い(QX自体が究極のワープロと言えなくもない)。
あと、企画書を作るときや取材記事をまとめるときに重宝するのがアウトライン・プロセッサ。簡単に言えば、段落単位でフォントを変えたり、行頭を下げたりできるエディタみたいなもん。ある段落を違う章へ移すときでも、段落の先頭についてるトピックマークをマウスでドラッグするだけで済む。このまま最後の完成形(プリント)まで持ってってもいいんだけど、僕は「ネタ出し」に使うことが多いので、それほど装飾機能は必要としない。
とにかく頭の中に浮かんだことをだだっと連射して、あとでマウスであーでもない、こーでもないって順番やレベルを整理するってのが日ごろの使い方。ただし、読ませものの原稿(例えばいま読んでるような奴)のときは、いきなりエディタとかで書き始めた方がまともな出来になるようだ。
Mac使いの人々にはアウトラン・プロセッサ好きがかなりいるようで、次のようにいろんな製品がある。
手に入るソフト(上の3つが専用ソフト)
Acta Pro1.0 Ver.1.0と名乗ってるが、かつてはMac用OPの代表的な存在だった。Acta→Acta7+Acta Wordの時代を経て、ActaProとして不死鳥のように蘇った。 IDEA STORM2.0 めずらしい国産アウトラインプロセッサ。インタフェースデザインがいまいち(好きずきはあるでしょうが)。 Inspiration5.0 アイディア・プロセッサと呼ぶべき存在。フローチャートみたいな、ダイアグラムモードが売り。値段が高いのが難。 クラリスワークス ver4.0でアウトラインモードの扱いが煩雑になってしまったのが惜しまれる。まじめに面倒みろよApple! Microsoft Word 使ったことないけど確かアウトラインモードを持ってるはず。難点はMS製品ってこと? 多分消えてしまったソフト
コルクボード 壁にポストイットをぺたぺた張っていく感じでアイディアをまとめられる逸品。1.0以降バージョンアップの話を聞きません。 MORE 上の商品と同様、誠和システムズの扱いじゃなかったかな...最近店頭ではほとんど見ない。 これから使ってみようという人には、クラリスワークスのアウトライン機能を触ってみることをお勧め。個人的には2.0から4.0にバージョンが上がって、アウトライン機能が使いにくくなった気がするんだけど。
ここからがいよいよActaProの話です。 で、前置きが長くなったんだけど、ようやくActa Pro1.0の話。1週間さわってみたんだけど、「手になじむ」という表現がぴったり来る。とりたててスゴイ機能があるわけじゃなく、アウトラインプロセッサの役割をわきまえつつ堅実にバージョンアップしたな、って感じ。
特に使いやすいのは、QuarkXPressのスタイルシートみたいなスタイルリスト。あらかじめ世代別にスタイルを作っておけば、スタイルをダブルクリックして編集するだけで、同じ世代の段落の書体をまとめて変更できる。
あと、画面を見ても分かるように、段落の先頭に付くトピック(マーク)はカスタマイズはもちろん、トピックだけ色を変えたり、連番の前後に文字(ピリオドやハイフン等)を入れることもできる。
その他の目につく機能としては...
- それぞれの段落の先頭1行だけを表示させる「1行モード」で、全体をさーっと見渡せる。
- Undoが5回程度までさかのぼれる。
- 覚えやすいショートカット(これって大事だと思う)。
- 天地左右のマージンを数値で調節できる。 などなど
*この問題は仮想プリンタとして使えるPSプリンタのドライバを選択しとけば解決できる。 ただし、半角英数字が勝手にGenevaに変わってしまう、プリンタを接続していないとレイアウトモードが使えない*、マウス操作による段落移動が今一つ直感的にできないといった不具合は色々とあるんだけど、あとはマイナーバージョンUPに期待。
自分好みにアウトラインのスタイルを色々と設定するのって、プラモデルを作ってるみたいで楽しい。でき上がったら、ひな形にして保存しておくのだ。先週はこれに凝ったせいで結構時間を無駄にしてしまったかもしれない。